“渋谷系の王子様”と言われ、90年代に一世を風靡した小沢健二が大晦日の「第68回NHK紅白歌合戦」に出場することが内定したというニュースが、物議を醸している。
「紅白に出場する歌手は、例年なら11月の最終木曜日に発表されるのが恒例になっています。安室奈美恵や桑田佳祐など大物の出場が取り沙汰される中で、“小沢健二内定”のニュースには驚きました。『スポニチ』の取材によると今年の夏頃、小沢サイドに出演の意思を確認、大晦日にライブなどの予定も入れていないことから正式にオファーする運びになったようです」(スポーツ紙記者)
小沢は今年2月、19年ぶりのシングル「流動体について」をリリース。「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)、「スッキリ!!」「NEWS ZERO」(ともに日本テレビ系)に出演して、オザケン世代を大いに喜ばせた。しかしその一方で……。
「若い人には『あのおじさん誰?』『オーラがまったくない』『どこが王子様なんだよ』といったコメントがネット上に躍りました。小沢は98年に日本での活動を休止して以来、メディア出演もありませんでしたから、若い世代にとって突然出てきた49歳のおじさんに対し『誰?』と思うのは無理からぬところ」(前出・スポーツ紙記者)
そういった状況で、なぜ紅白出場内定なのか。
「安室奈美恵や桑田佳祐ら大物歌手との出演交渉がうまくいっていない中、一時代を築いたカリスマの復活でなんとか盛り上げたいというNHKの意図があるでしょう。また小沢サイドとしても2010年に結婚したのちアメリカ人写真家の妻と世界を旅してきましたが、去年次男が生まれ、長男も3歳になります。子供たちの将来のためにも、カムバックする必要があった。去年から今年にかけて大ブレイクした星野源やSEKAI NO OWARIなど小沢をリスペクトするアーティストが第一線で活躍していることも、後押しになりましたね」(放送作家)
19年ぶりのシングルリリース、フジロックへの出演、SEKAI NO OWARIとのコラボレーションシングル「フクロウの声が聞こえる」のリリースと、立て続けにサプライズを繰り出している小沢。今年最後の日は、“オザケン完全復活祭”となるのだろうか。
(窪田史郎)