先月、大好評で第3シーズンが終了した月9ドラマ「コード・ブルー」(フジテレビ系)に出演している浅利陽介が、15日に放送されたトーク番組「ウチくる!?」(同)に出演した。
浅利は4歳から子役としてキャリアをスタートさせ、芸歴26年を数えるベテラン俳優だが、脇役のイメージが強いだけにその人となりは世間にあまり知られていない。その意味で今回の番組は、浅利の人間性を知る貴重な回となった。
身長162センチと小柄なこともあり、外見は心優しい好青年といったイメージだが、じつは相当豪胆な男であることが紹介された。ゲスト出演した女優のりょうによると、「コード・ブルー」のオールアップ前のラストシーンで、浅利は思いがけない行動をとったという。
なんでも、ラストカットは主演の山下智久と、新垣結衣の2人が真剣なトーンで会話を展開するシリアスなシーンだったというのだが、浅利はドラマの撮影を終わらせないために、わざと画角に入り込んで、山下と新垣の後ろでカメラに向かって手を振っていたというのだ。当然、山下と新垣のシーンに浅利が入り込む余地はなく、プロデューサーは烈火のごとく浅利を怒ったとのこと。
しかし、その背景には、浅利なりの配慮があったのだという。
「『コード・ブルー』は長くシリーズが続いているだけあって、出演者同士の絆もかなり強いんです。そのため、オールアップは仲がいいメンバー全員で迎えたいという気持ちがあったようですが、現場に到着できていない出演者がおり、あと5分あれば到着できると浅利は連絡を受けていた。そこで、オールアップをどうにかして5分延ばしたいという一心から、勇気を振り絞って素人でもやらないような暴挙に出たそうです。浅利の中でも絶対に怒られるという確信はあったのですが、どうしてもみんなでオールアップを迎えたかったという気持ちが勝ったようですね」(エンタメ誌ライター)
いい人オーラが滲み出る浅利だが、まさかそこまで男気のある俳優だとは世間も思っていなかったようで、このエピソードに触れた視聴者から「仲間思いでいい人じゃん」「いろいろと無難な人だと思ってたけど、かなり個性的な方なんですね」「とりあえず、いい人であることは変わらない」とネット上に賛辞が上がり、その株は間違いなく上昇したようだ。
番組後半では大学時代の同級生も登場。浅利の第一印象について、大学の入試面接に茶髪でいたというヤンチャな過去も明かされたが、それでも学生時代の友達とも月1ペースで交流を続けていたりと、仲間を大事にするという浅利のポリシーは昔から一貫して変わらないようだ。
(本多ヒロシ)