韓国のフィギュアスケーターというと、誰しも思い浮かべるのが浅田真央の永遠のライバルと言われたキム・ヨナだろうが、男子の選手の名を挙げられる人はまずいないだろう。
韓国は女子もキム・ヨナ以降、トップクラスの選手が出ていないが、男子にいたっては皆無といってもいい状況。出場してもSPの得点が足りず、FSを滑れないような下位の選手ばかりだった。しかし、今季からは事情が違うのだという。
「羽生結弦選手が師事するブライアン・オーサーコーチのもとに、昨年のジュニアGPファイナルで3位を獲り、オーサーに『羽生に似た逸材』と言われるチャ・ジュンファン選手がいます。オーサーコーチは五輪も視野に入れてチャ選手を指導しているようですね。シニアデビューとなったカナダ大会では9位に終わりましたが、エントリーしているシリーズ最後のアメリカ大会では、巻き返しを図ってくるでしょう」(スポーツライター)
韓国の報道では、チャ・ジュンファンの名前には、必ず「韓国期待の星」という冠がつくという。まだまだシニアで互角に競うのは厳しそうだが、あのオーサーが手塩にかける逸材なら、平昌五輪の次の五輪では、日本の強敵になっているかもしれない。
(芝公子)