よかれと思ってやったことでも、実はまったくの逆効果だったなんてことはよくある話。それは健康面でも当てはまります。例えば、極端なダイエットが体に悪い影響を与えてしまうことは、よく知られていますよね。近年ブームの糖質制限ダイエットも、腸内細菌の中の善玉菌の一種である、乳酸菌を餓死させてしまうといわれていますが、実際はどうなのでしょうか?
医師の後藤利夫さんによる「乳酸菌がすべてを解決する」(アスコム刊)によると、食事制限によるダイエットは、乳酸菌にとって突然、干ばつに遭うようなものなのだそうです。なぜなら、糖質は乳酸菌にとってエサだからです。だから、エサが何週間も届かなくなることで、乳酸菌は餓死してしまうのだとか。
乳酸菌が減って腸内環境が悪化すると、便通の調子が悪くなります。また、寝つきが悪くなる、おならが出やすく臭いもきつくなる、肌荒れ・吹き出物が出る、口臭や体臭がきつくなる、免疫力が低下して風邪を引きやすくなる、アレルギー症状につながるなど、体にさまざまな問題が起こってくるのだそうですよ。
ダイエットをしたいとはいえ、過度な食事制限などで体によくないことが起こってしまっては、元も子もないですよね。だから、乳酸菌のことも気にかけておきたいものです。
美容家の山本未奈子さんは、美肌のためにも乳酸菌を食事やサプリメントから摂取することをすすめています。女性にとって乳酸菌は大切な存在。糖質制限するときは、並行して乳酸菌の含まれるヨーグルト、ぬか漬け、キムチ、納豆、チーズなどの発酵食品を意識して取るといいかもしれませんね。