今や世界的な人気者になった熊本県のキャラクター“くまモン”が窮地に立たされた。
2013年度の1年間に関西方面でプロモーション活動した際、スタッフ6名が飲食費として使った合計36万2569円が、国の緊急雇用創出基金から捻出されたのは「目的外に使用され不当と認められる」と会計検査院から指摘された。
これを受け、県知事公室くまモングループの担当者は「暑さなどから、健康や活力を維持、配慮する意味で、事業の実施に必要と判断した」と説明したうえで「速やかに返還したい」旨を明らかにした。
しかし、この一報にネット民は「くまモンは、何も飲み食いしなくても動けると思ってるんだろうか」と疑問を投げかける人や、「1年間の飲食費用としては高くないでしょう。くまモンがもたらした経済効果やその他もろもろを考えたら、税金から使われてても文句ないけどな。それよりよっぽど政治家が使ってる金のほうが不明瞭で返金してほしいものいっぱいあるんですがね」「1年間で36万円でしょ? 1カ月にすると3万円。1日だと1000円。無駄遣いとは言えないと思います。真夏にくまモンのなかに入って動き回れば体力凄く消耗するでしょうし。くまモンが熱中症や過労死したら洒落にならない」など、くまモンを擁護し、政治家が使う不透明な費用を明確にするべきと憤る意見が相次いだ。
熊本県の社会部記者は「今回は、金の出所が間違っていただけで、くまモンの出張飲食代を認めないということではない」とのこと。働き者のくまモンだって、エネルギー源となる飲食は必要なのだった。