道ばたで猫を見つけたら、思わず足が止まってしまいますよね。あわよくば、ちょっと戯れてみたりもしちゃったり……。そんなとき、あなたは楽しくても猫は恐怖を感じているのかも知れません。
よく見ていただきたいのはまず「耳」。伏せて、水平になっていたらそれは「恐怖」「不安」を感じている可能性が高い。また、後方に反っているなら「怒り」「拒否」という感情の表れだったりもします。機嫌のいいときの耳の形は、ピンと立っている状態です。
もうひとつのサインは「ヒゲ」。顔全体に広がるように立っていて、前方を向いているときは「恐怖」「不安」を感じているとき。逆に後方を向いて顔に貼り付いているようになっているときは「びっくり」や「好奇心」を感じていることを示しています。しかし、10時10分の角度でピンと立っているときは、「うれしい」「遊んで欲しい」という気持ちのときにもなるので、その場合はしっぽも合わせて観察し、どちらも上に向けているようなら、かまってあげてください。
「目」からも猫の気持ちは読み取ることができます。ただ、例えば瞳孔がまん丸のときは「興奮」「興味」のほかに「恐怖」「不安」という場合もあり、瞳孔が「細く」なっているときも「警戒」「嫌悪」または、「リラックス」状態にあるので、他のポイントと併せて判断したいところ。
こうして猫の信頼を獲得したあかつきには、その証として「舐めてくる」「瞬きをする」というしぐさをあなたに見せてくれるはずです。瞬きがなく見つめ合っている状態は、猫にとってはケンカの前触れですのでご注意!
猫の気持ちをわかってあげて、癒やしをお返しできる人になりたいですね。
(西郡真美子)