11月14日、横綱の日馬富士による前頭八枚目・貴ノ岩殴打に関して、貴ノ岩が所属する貴乃花部屋の貴乃花親方が、被害届を提出した。
10月26日に、秋巡業中の宴席で日馬富士と貴ノ岩が口論となり、日馬富士がビール瓶で貴ノ岩を殴打。貴ノ岩は九州場所を休場し、「脳しんとう、左前頭部裂傷、右外耳道炎、右中頭蓋底骨折、髄液漏」で全治2週間との診断書を提出していた。
「日馬富士の蛮行はもちろんですが、新聞報道になるまで事件を隠蔽し、当たり前のように日馬富士を本場所に出場させていた協会にも批判の声が集まっています。これまで口を開くことのなかった貴乃花親方の『被害届提出』という態度に、ネット上では『貴乃花は筋を通した』『出して当然』『傷害事件だからね』など、横綱に対する怒りと貴乃花親方を支持する声が多数書き込まれています。これまでにも“かわいがり”が取り沙汰されたことがある角界ですが、治外法権であるわけがない。しかも、今回は酒の席で凶器を使っての殴打。事件化して当然ですし、引退もやむを得ないでしょう」(スポーツライター)
この一件を、身内のアクシデントで終わらせないという貴乃花親方の意志が感じられる今回の被害届提出。貴乃花親方には、協会の隠蔽体質の改革にも期待したい。