11月22日発売の「日刊ゲンダイ」の連載コラム「匿名放送作家『Z』TVのトリセツ」が有吉弘行の金銭感覚に触れた。それによると、私利私欲にはしる芸能人が多い中、有吉はちょっと違うとのことだった。
有吉はお笑いコンビ「猿岩石」時代に大ブレイクした後、低迷期が続く。不遇の時代、食事などの面で有吉の面倒を見ていたのが、お笑いコンビ・ダチョウ倶楽部の上島竜兵。その上島の助力もあり、有吉は見事復活を果たす。
勢いを盛り返した有吉は、あるとき、飲みに誘った後輩芸人から「自分の後輩も連れて行っていいですか」と聞かれ、了承。だが、支払いの段になると有吉は「おまえの分はおごるよ。でも、おまえの後輩は俺、誘ってないよね」と、後輩が連れてきた後輩の分の支払いを拒んだのだった。
頻繁に飲み歩くこともない有吉は、自身のシビアな金銭感覚を問われると「いつか上島さんが年をくって仕事で食えなくなったとき、ケアハウスでも建てて入居させてあげるんだ。俺も一緒に入ろうかな」と言っていたという。
芸能人にありがちな派手な浪費をしない、有吉の堅実な感覚は褒められてしかるべきだろう。だが、そんな自分のことを棚に上げて、他人のお金の使い方を批判していたのだ。
今年3月30日に放送された「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)でのこと。嵐・櫻井翔のある行為に有吉がケチをつけた。ことの顛末はこうだ。ある店で櫻井が食事中、ジャニーズの後輩である「Kis-My-Ft2」の二階堂高嗣が偶然来店。二階堂は櫻井に挨拶し、食事を終え、会計しようとしたところ、櫻井がすでに支払っていた。ところが会計は4千円足りず……。
櫻井は店を先に出ており、自分が帰った後、二階堂がどれだけ注文したかわからなかったと弁明。しかし有吉は「櫻井翔ぐらい顔が売れているなら、お店の人にツケておいてください、いくらでもいいから。櫻井です、逃げません。私はまた来ます」ぐらい言うべきと、辛口のアドバイス。
「2人のエピソードを比べると、どう考えても櫻井のほうが器は大きく感じます。有吉の場合、自分が誘っていないとはいえ、“後輩の後輩”の分くらいおごらなくては、ケチと言われても仕方がない。櫻井のことを非難できる立場ではないですよね」(エンタメ誌記者)
有吉ぐらい顔が売れているなら、“後輩の後輩”の分くらい、おごってあげてほしいものだ。
(石田英明)