松下奈緒のレギュラーキャスト入りが救世主となるのか?と期待されたドラマ「今からあなたを脅迫します」(日本テレビ系)だったが、初登場となった11月26日放送の第6話の視聴率は平均4.9%と過去最低を記録した。松下が演じるのは、主役のディーン・フジオカが扮する“脅迫屋”の元カノ。松下の出演により、今後は妊娠中のヒロイン・武井咲の出番が減ることになりそうだ。
ただいくら武井の妊娠という突発的事態とはいえ、松下のような著名な女優が連ドラの途中から参加するのは異例のこと。よくぞスケジュールが開けられたものだと感心するが、その陰には日テレサイドにとって実にラッキーな展開があったという。テレビ誌のライターが指摘する。
「松下は現在、黒柳徹子の半生を描いた昼ドラ『トットちゃん!』に出演中。12月終盤まで毎週月~金の放送予定なので、本来なら松下の体は空きそうにはありません。ただ松下は黒柳の母親役を務めており、11月からは成長した黒柳の姿が描かれることから、他のキャストに先駆けて10月16日にクランクアップを迎えていたのです」
この昼ドラは黒柳の自叙伝「窓ぎわのトットちゃん」を元ネタとしており、第1話は母親役の松下が父親役の山本耕史と出会うところから始まっている。このように黒柳の幼少時からが丁寧に描かれているため、放送途中で松下は撮影現場を離れることになったというわけだ。
「ただ武井の出番は減るとしても、出演料は変わらない。そこに女優としてランクの高い松下が参加したわけですから、ドラマ制作費は当初の想定よりもかさんでいるのでは」(前出・テレビ誌ライター)
ストーリーの残念さも指摘されている同ドラマだが、その裏には制作費のひっ迫という事情もあるのかもしれない。
(金田麻有)