テレビ東京のバラエティ番組「池の水ぜんぶ抜く」の勢いが止まらない。11月26日に放送されたシリーズ第5弾「緊急SOS!史上最大の池に異常発生!怪物1万匹!?池の水ぜんぶ抜く大作戦5」は、平均視聴率12.8%を記録。これは、同時刻放送のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の11.3%を上回る快挙だ。
これまで同番組は、神奈川県座間市の立野台公園や東京・日比谷公園の雲形池などでロケを敢行。元来の生態系を崩す外来種を駆除するだけでなく、絶滅危惧種の希少生物「ニホンイシガメ」や、佐賀藩鍋島家の家紋が入った軒丸瓦など歴史的遺物が発見されるなど話題になった。同局には、日本各地から“池水抜き”の依頼が殺到しているという。
また、環境整備だけでなく“お宝探し”的楽しさから、出演したいと名乗り出るタレントも多い。第5弾には、俳優の小泉孝太郎が名乗りを上げ参加した。
テレビ誌ライターは、同番組の魅力を次のように説明する。
「この番組に外来生物の専門家として出演している静岡大学教育学部講師の加藤英明博士は『教育的な要素が強い』と評し、自身の教材としても使っているほど意義深い番組だと絶賛しています。番組では、マンパワーとして一般参加も呼び掛けているのですが、子供たちの参加が回を重ねるごとに増えているそうです。加藤博士が『番組のおかげで身近にある自然を少し覗いてみようかなと思う子供たちが増えている』とコメントを寄せるほど、いい影響を与えているようです」
同局は、来年正月に「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜きましておめでとう2018」と題し3時間スペシャル放送を予定していると発表。視聴者からは、次にどんな発見があるのか早くも期待の声があがっている。
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」「YOUは何しに日本へ?」「家、ついて行っていいですか?」など、低予算のヒット企画を連発するテレビ東京に、他の4キー局は戦々恐々のようだ。