今や飛ぶ鳥を落とす勢いの関ジャニ∞。個性的なメンバーが揃うが、俳優としてのトップランナーといえば錦戸亮だろう。2018年は、念願のNHK大河ドラマ「西郷どん」に初出演。西郷家の三男・西郷従道(信吾)を演じる。さらに2月3日には主演映画「羊の木」が公開。ジャニーズ事務所の中でも演技力は折り紙つきだ。そんな錦戸の才能は、入所と同時に認められることになったという。
「ジャニーズタレントの中には、嵐の松本潤やV6の三宅健のように、スナップ写真1枚で合格してしまった特待生がいます。さらに、Sexy Zoneの佐藤勝利、V6の岡田准一、NEWSの手越祐也のように、入所からまもなく歌手デビューできるエースもいる。ですが錦戸の場合は、さらに特殊。中学校1年生のときに履歴書を送ると、電話がかかってきたのは1年後。オーディションと告げられた会場に行くと、V6のコンサートに出されて、『WAになっておどろう』の楽曲で坂本昌行と手を繋いだ。実はそれがオーディションで、彼は見事合格したんです。こんな例はめったにありません」(アイドル誌ライター)
声変わり前だった錦戸はその後、あっという間にテレビ出演。とんとん拍子に出世していった。その象徴は、1曲限定ユニット「Secret Agent」のメインボーカルだ。
「大先輩の少年隊・東山紀之を中心としたユニットでしたが、ヒガシをさしおいて、ハイトーンボイスの錦戸が中心となった彼のソロ曲のようなものでした。ジャニーズJr.だったにもかかわらず、嵐の大野智、櫻井翔をバックダンサーにしてのテレビ出演。将来を約束されたも同然でした」(前出・アイドル誌ライター)
NEWSと関ジャニをおよそ8年間もかけ持つという前人未到の記録を打ち立てた錦戸。紆余曲折はジャニーズの中でも指折りだろう。
(北村ともこ)