寒い日が続きます。冬の朝は、なかなか布団から出たくないですよね。毎日が、眠気や寒さとの戦いのようなものです。でも、仕事に行かなければならなかったり、家族へお弁当や朝食をつくらなければならなかったりと、いつまでも布団の中で丸まっているわけにもいきませんよね。朝が苦手という人は多いですが、なぜすんなりと起きられないのでしょうか。
医師の森田敏宏さんの著書「『やる!』と決めたことが必ず続く24の法則」(クロスメディア・パブリッシング(インプレス)刊)によると、その原因の一つに「目覚まし時計の音が不快」ということがあるそうです。楽しいときや気持ちのいいときは、ドーパミンが分泌されてやる気を引き起こしてくれますが、逆に、目覚まし時計の音で不快になることによって、気持ちよく起きられないということがあるようなんです。対策としては、目覚ましの音ではなく、朝日を浴びる!など、光を覚醒の刺激とする方法が考えられるといいます。
また、早稲田大学人間科学学術院助教授の岡島義さんと医師の井上雄一さんの共著「認知行動療法で改善する不眠症」(すばる舎刊)によると、生活リズムが極端に後ろにずれて、夜型の生活スタイルになってしまうことが原因で起こる「睡眠相後退症候群」が、朝起きられない原因の一つとしてあるといいます。
さらに、自律神経の交感神経と副交感神経の昼夜のバランスが乱れることで、意欲の低下・疲労感などが共に起こる「脱同調」が、原因のこともあるようです。
これらに思い当たる場合や、どうしても不安な場合には、専門医を受診することも考えましょう。