TM NETWORKのボーカルとして一世を風靡した宇都宮隆。現在は「T.UTU with The BAND」と題してバンド形式でのライブを行っており、11月26日にはTOKYO DOME CITY HALLでツアーファイナル公演が開催された。だが客入りは期待されたほどではなかったようだ。音楽関係者がささやく。
「TDCホールは3000人超のキャパがあり、そこそこ人気のアーティストでも完売は難しいもの。今回の公演もソールドアウトしておらず、しかも舞台正面のバルコニーに設けられた関係者席にも空席が目立ちました。コアなファンからは『一番見やすい席こそファンに開放してほしい』とのブーイングがあがっていましたね」
公演日が近づくにつれ、オークションサイトでのチケット取引価格も下落し、定価7560円のチケットが2000円で売りだされてもいた。14年のTM NETWORK再始動では、キャパ1万5000以上の横浜アリーナが完売していたのに比べると、やや寂しい状況だったようだ。しかも肝心のライブ本編も、ファンからは消化不良との声もある。
「宇都宮サイドは事前に『特別なファイナル公演』と煽っていたのに、ふたを開けてみたら他のツアー公演と変わらない曲目で、ゲスト登場などのサプライズもなし。終演後には一部のファンが熱心にダブルアンコールを求めてコールしていましたが、あっさりと客出しが始まりました。昨年のツアーと比べても、歌声はさすがの安定感でしたが、物足りなさを感じた人もいたようです」(前出・音楽ライター)
10月には還暦を迎えていた宇都宮。お隣の東京ドームで東方神起のライブが開催され、周辺は女性客であふれかえっていたが、ファンの熱狂度には温度差があったようだ。
(白根麻子)