昨年のフィギュアスケート、グランプリシリーズNHK杯優勝、15年カナダ大会3位、そして同時多発テロで中止となったフランス大会でもSP3位の活躍を見せた村上大介選手。これまであまり注目されることのなかった村上だが、ここにきてフィギュアファンの間で人気が急上昇しているという。その理由が、試合前後のインタビューにあるというのだ。
「村上選手は日本語が独特なんです。ちょっと舌たらずなしゃべり方で、微妙に日本語の使い方が間違っていたり。そこにはにかんだような笑顔がプラスされて、女性ファンが急増しているんです」(スポーツ紙記者)
フランス大会直前のインタビューでは抱負を聞かれ、「明日のSPではなるべく頑張ります!」。昨年のNHK杯優勝後のインタビューでは、「表彰台で、かなり優勝というのは、ほんとにびっくりしました」「(優勝の実感わいてきたのでは?)いや、今さらまだわかんないです」などなど。
「村上選手は9歳でアメリカに移住し、一時はアメリカ代表として活躍したこともある、英語がネイティブな選手なんです。フランス大会中止後の映像でも流暢な英語ですぐにフライトの手配をする様子が映されていました。練習の本拠地もロサンゼルスですし、生活の中に日本語がないので、どうしても“てにをは”がおかしくなるんですね。でも今年はインタビューにも慣れて、ずいぶん流暢になりましたよ」(前出・スポーツ紙記者)
とはいえ、ファンの思いは「日本語が上手になったらつまらない」なのだとか。今後の試合のインタビューで、そんなファンの言葉を検証してみては?
(芝公子)