将棋の羽生善治棋聖が5日、渡辺明竜王を破り「永世竜王」の資格を獲得。これにより、永世称号制度のある7タイトル(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)の全てを手にし、「永世7冠」を達成した。
6日に放送された情報番組「Nスタ」(TBS系)では、永世7冠の快挙を伝えるとともに、妻だけが知る羽生善治の素顔に迫った。羽生棋士は1996年、アイドル歌手の畠田理恵さんと結婚。現在、長女と次女の4人家族だ。
畠田さんは16年8月にツイッターアカウントを開設。ペットのウサギなどの話題のほか、時折、羽生棋士のことを綴っていることが番組で紹介された。
「自宅でも突然、超集中モードに変わる。御飯時でも、旅行でも。思考が宇宙にスイッチすると、棋譜呪文を呟いてて、それまでの会話は置き去り。『お父さん…宇宙行ってるね』子供は、あくまで父に優しい」(2016年8月31日)
「7冠を取れた年、婚約しててお部屋に遊びに行った時。突然、『ごめん、ちょっと待ってて』と隣室にこもり3時間パチパチ研究してたのを思い出しました。ちょっと…じゃ、ないよね?と、胸の内だけで関西ツッコミ入れてました」(2016年9月3日)
番組で取り上げられた以外でも、羽生棋士のすごさを物語るものがあった。
「昨日久しぶりに数独の話になり、昔パリまで電話したよねと爆笑。昔娘の学校で数独の宿題が出て、最難関レベルだけ母娘でどうしても解けず、対局先のParisまで電話した、『5分くらいで電話する』で3分で回答来た時は尊敬した」(2016年9月5日)
全国紙記者が言う。
「将棋漬けの毎日ですが、羽生さんは趣味でチェスもやっています。そのレベルがハンパじゃない。日本ランキングで1位を獲得したことがあるほどの実力者で、日本のトップが集まったチェスの大会で全勝優勝したこともあります。もはや趣味の域を超えています」
宇宙に行っているどころか、宇宙人かもしれない。
(石田英明)