消えそうで消えないお笑い芸人の1人がダンディ坂野だ。「ゲッツ!」の決めゼリフでブレイクし、2018年も芸能界で一定の地位を確保しそうだ。坂野の認知度が一気に広がったのが、2003年に出演したドラッグストア・マツモトキヨシのCM。マツキヨの企業カラーである黄色のスーツを着て「ゲッツ!」。これで坂野の認知度が一気に広がった。
2017年8月9日に放送されたバラエティ番組「1周回って知らない話」(日本テレビ系)に出演した際、坂野は03年のブレイク時の最高月収が440万円であったことを告白。しかし、徐々に人気は下降。同番組の収録時点で、年間テレビ出演本数は14本にとどまっていた。
だが、CMやイベントにはいまだ引っ張りだこだという。「ゲッツ!」のワンフレーズのみの出演で、この1年でファストフードから製薬会社まで20社にCM出演。「ゲッツ!」と黄色のスーツのインパクトが強く、ギャラもお手頃なのが人気の理由だという。
CMのように短い時間でPRするには「ゲッツ!」は最適だ。では、この金のなる瞬間芸はどのようにして生まれたのだろうか?
「以前、坂野は舞台に上がるときに『ライドオン!』と走って出て行き、そのあと『ゲット!』と言っていました。ところが滑舌が悪く、先輩から『ゲッツ!』と聞こえると言われ、それなら『ゲッツ!』でもいいと思ったらしいです。それで『ゲッツ!』にしたら大ウケ。以来、使うようになったといいます」(エンタメ誌記者)
坂野の滑舌が悪くなかったら、「ゲッツ!」は生まれていなかったかもしれない。人生、何が幸いするかわからない。18年も「ゲッツ!」で荒稼ぎするに違いない。
(石田英明)