元横綱・日馬富士の暴行に端を発した今回の事件は、いまや相撲協会VS貴乃花親方の構図となりつつある。
協会は貴ノ岩の聞き取り調査を求めるも、貴乃花親方はダンマリを決め込み、相撲協会だけでなくマスコミまでをも遮断。その頑なな態度に今は非難が集まっている。
そんな中、貴乃花親方の妻・景子さんが、近しい関係者に「親方は私利私欲じゃなくて、角界のためを思って行動しているのに、みんな上ばかりを見ている。相撲協会は閉鎖的なムラ社会」と怒りをぶちまけていると12月18日発売の「フラッシュ」が報じた。
相撲取材経験のある記者は「世間一般が思っているより、角界は閉鎖的」と、景子さんに同調する。
「相撲の取材は、各スポーツ紙の担当者が巡業や場所ごとに持ち回りで仕切り役が決まっている。地方巡業の時など、記者は夕食時に集まって食事をするのですが、それは力士の夜の行動を取材させないためでもある。だから、力士の酒席でのご乱行はあまり記事にならない。問題になっている“かわいがり”にしても、死者が出て初めて大騒ぎになりましたが、それ以前も以後も大けがをして力士生命を絶たれた人もいる。そんな相撲協会の体質に真っ向から勝負を挑んでいるのが、貴乃花親方なんです」
12月20日に行われる理事会では、貴乃花親方への処分も検討されているとの予測も出ている。角界はいつになったら本当の“膿”を出し切れるのだろうか?