平昌五輪代表選考を兼ねたフィギュアスケート全日本選手権。女子は宮原知子が、濱田美栄コーチも涙する復活の滑りで代表入りを決め、日本中の感動を呼んだ。また、代表もう1枠には、坂本花織がライバル争いを制して滑り込み、実力的には上だと見られていた樋口新葉はミスが響き、五輪代表を逃しコーチの前で泣き崩れるなど、選手もファンも悲喜こもごもとなった。
そんな中、7位に沈んだのが本田真凜。“浅田真央の後継者”ともてはやされ、男性ファンが多いことで知られるが、代表の切符は遠かったようだ。
「正直、まだ代表選考に絡める実力ではないのに、新聞やテレビに頻繁に取り上げられたことで、フィギュアに詳しくない人から代表候補の一人と思われてしまったのは気の毒でした。おかげで、他の実力のあるスケーターに陽が当たらない状況に反感を覚えるファンが、本田の競技中は非常に静かで、メディアに対する無言の抗議をしているかのようでした。とくに、大会直前の16日に『アスリートの魂』で『16歳“真のアスリート”へ フィギュアスケート・本田真凜』と大々的に取り上げたNHKへの批判は多かったですね」(女性誌記者)
また、番組を見た視聴者からも「チヤホヤされて育ったのがわかって悲しい」「言動が不一致。宮原さんのように命をかけてやってる人に敵うわけがない」など、辛らつな意見が聞こえてくる。なかには「可愛い子を取り上げたいのはテレビ局として当たり前」というNHK擁護の声もあるが、批判に埋もれてしまっている状況だ。
本田本人は試合後、「自分が今までやってきたことに少し間違いがあったんじゃないかと思う。見つめ直していきたい」と語っていたが、代表を逃した樋口新葉らとともに、“平昌の次”を目指してほしい。
(山田ここ)