日馬富士暴行事件に揺れる日本相撲協会が、2018年1月14日に両国国技館で行われる大相撲初場所の新番付を発表した。
その中で注目されたのは、暴行を受けた貴ノ岩と同じ貴乃花部屋の貴景勝21歳が、幕内最年少で新小結に昇進したことだろう。親方の貴乃花にとっても大きな慶事なのだが、12月26日の会見の席に親方の姿はなかった。
同日、この様子を報じた「ひるおび!」(TBS系)のコメンテーターで落語家の立川志らくは、沈んだ雰囲気の会見を見て「記者から『おめでとう!』と声を掛けて盛り上げてあげればいいのに。貴景勝が気の毒だ」と同情を寄せた。
また、この会見前日の25日に、貴乃花親方が相撲協会の聴取を受けた。そのため、28日の臨時理事会において、貴乃花親方には業務停止か理事からの降格という厳罰が下される可能性が出てきたことも報じられた。
すると、志らくは「相撲協会は、被害者側(貴ノ岩と貴乃花)を悪く言ってるけど、そんなことをしていたら相撲ファンは離れますよ」と憤慨。同番組レギュラーの八代英輝弁護士も「内部告発をした貴乃花親方に対して、処分はあってはならないこと。むしろ守られるべき立場」と協会側の動向を疑問視した。
「協会の人間は、力士のOB。現役時代、常にガチンコだった貴乃花に対し疎ましく思っている人は少なくない。その恨みを今回の問題で晴らそうとしている様子も透けて見えますね」(スポーツ記者)
角界内の問題を浮き彫りにし、改革しようとしている貴乃花親方。それを阻止しようとする協会、という構図なのだろうか。