洗顔に洗髪、そしてダイエットにと、美容や健康に役立つという理由から「炭酸水」が注目されています。
特に炭酸水ダイエットは、テレビ東京の朝の顔、大橋未歩アナも実践。脳梗塞から復帰後の“激太り”を「むくんでも、はつらつとして出演していると思われるために、今、炭酸水を飲んでダイエットに励んでいます」と発言し話題になりました。
ところでこの炭酸水、なぜダイエットに効果があるのでしょうか。
「現在流行っている炭酸水ダイエットは、食事の前に500ml程度を飲んで胃を膨らませて満腹感を得るというものです。単純に早食いになることや摂取カロリーを減らすことができますから、食欲を抑えられなくて太ってしまった人にはいい方法かもしれません。でも、あまり長い期間実践することを考えると、あまり健康的な方法だとは言えません」(フィットネスライター)
つまり、単純に食べる量を減らしているだけなので、必要な栄養が摂れなくなり痩せるのです。
また、飲む量が少ないと炭酸の刺激で胃の活動が活発になって、逆に食欲を増進してしまうこともあるのだとか。実行するなら、1日1回を一週間程度から始めて様子を伺い、徐々に回数を増やしていくようにするべきだそうです。
「それに1日3回以上、2~3L以上飲むことはオススメできません。炭酸水は酸性ですから虫歯になりやすくなりますし、血中二酸化炭素濃度が上がって、お酒に酔ったような状態になることもあります。また、果物のフレーバーのついたものなどは、糖質が添加されていることがあるので、インスリンの分泌を促して、かえって太りやすくなることもあります」(前出・フィットネスライター)
食事の前や小腹が空いた時に、1回500mlを限度に最低4時間の間隔は開けた方がいいそうです。そうすれば、空腹感を紛らわせる以外の効果も期待ができるのだとか。
「炭酸は胃の活動だけでなく、腸内で発泡することで内容物を動かす、ぜん動運動の働きも活発にしてくれます。また、ヨーロッパ産のカルシウムやマグネシウムを多く含む硬水のものであれば、便を柔らかくする効果も期待できます。ですから便秘気味の人は便の停滞による下腹ポッコリの解消に役立つとも言われています。ただ下痢をしやすいような人は、冷たい炭酸水を飲み過ぎるとひどくなることもあるので注意が必要です」(前出・フィットネスライター)
なるほど、便秘解消効果もあるのなら試してみてもいいかもしれませんね。ただ、前述したとおり炭酸水はあくまでもほかの食物が入らないようにするための代用品。一部では疲労回復効果もあるとも言われていますが、ほどほどにするようにしましょう。