テレビのレギュラーを10本以上抱え、今や、日本を代表するMCの一人となったタレントの有吉弘行。辛口コメントや毒舌が持ち味だが、近年、性格が丸くなってきたと評判だ。
14年8月27日に放送された「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)では、タレント・坂上忍に呆れているかのような発言を残している。番組では、女子高生の言動に怒りを感じるという49歳男性のメールを紹介し、有吉は「もう、やめない?49歳が女子高生に『腹立つ』って言うの」と諭し、そこから派生して「だから坂上忍さんを見ていると、まだカリカリしてんの?って思うもん」とムキになる坂上に対して上から目線のコメント。その後も、「あ~、また(共演)NGになっちゃう~」と余裕綽々だ。
16年5月1日放送のラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN)では、写真週刊誌「フライデー」の記者に対しても有吉は寛容な姿勢を見せた。有吉は「フライデー」にガソリンスタンドで愛車に給油する姿の写真を撮られ「有吉は給油を終えると、夜の街には目もくれず自宅へ直帰した」と書かれた。リスナーからは「フライデー」に対して、くだらないという批判的なメールが届いたが、有吉は「まぁ、しょうがないよね。仕事だ、向こうも」と割り切った様子だった。
「有吉は自身が丸くなったことを“老化”と表現していますが、まだ43歳ですからね。それよりも今の安定した地位と収入のおかげで、角が取れたのではないでしょうか。毒が消えてつまらなくなったという意見もありますが、逆に見れば、司会者として安定感が出てきたとも言える。坂上や、タレントの恵俊彰もMCとして活躍していますが、独善的な意見や攻撃的な口調が目立ち、不快感を覚える視聴者もいます。その点、有吉は毒を吐いたとしても皮肉が利いて笑いがある。情報番組のMCをやれば、かつてのみのもんたのような大司会者になる可能性もあるのでは」(テレビ誌記者)
熾烈なMC競争で一歩リードしたか。
(石田英明)