恵俊彰が司会を務める情報番組「ひるおび!」(TBS系)の第2部が、2017年の年間平均視聴率7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。これで、12年以来、6年連続同時間帯トップを獲得。番組全体としても番組スタート以来、歴代最高の年間平均視聴率となった。
視聴者からは「他局の番組はちょっとうるさい印象を受けるのに対して、のんびり落ち着いた感じなので見やすい」「恵さんの司会は、突っ込むところ、笑いを取るところもうまい。また司会者として威圧感もなく、家族で観ています」など、概ね好意的意見が多い。
テレビ誌ライターも、同番組が支持される理由を次のように解説する。
「恵があまり私見を述べることがなく、各コメンテーターにうまく回していると思います。また、出演者の意見が偏っていないのもいい点ではないでしょうか。例えば、日馬富士の暴行事件に関しても、室井佑月が感情的に暴走したコメントをしても、八代英輝弁護士が、厳とした法律を持ち出して解説する。そのバランスがうまく取れていると思います」
では、同時間帯に放送されている「バイキング」(フジテレビ系)や「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)との違いは何だろうか?
「『バイキング』は、MCの坂上忍の毒舌ともいえるストレートな物言いを支持する人もいますが、アンチも少なくない。『ヒルナンデス!』は、バラエティ色が強く、ニュースをじっくり取り上げるわけではない。このところ北朝鮮問題や角界、芸能界の不貞など世間の関心の高いニュースが多いですが、それをきちんと放送してくれるのが『ひるおび!』だと思います」
とはいえ、数字が拮抗しているのも現実。他局がどんな作戦でトップ取りに来るのか注目したい。