7日から始まったNHK大河ドラマ「西郷どん」の初回視聴率は15.4%。85年「春日局」の14.3%に次ぐワースト2位発進となったが、脚本家の中園ミホ氏が「師弟愛、男女の愛、ボーイズラブまでラブストーリーがちりばめられている」と発言したこともあり、西郷隆盛役の鈴木亮平と大久保利通役の瑛太の“関係”に注目が集まっている。
2人は今回が初めての共演だが、お互いに意識する存在だったという。鈴木亮平は「気になる同世代の俳優は?」と聞かれると、決まって瑛太の名前を挙げていた。一方の瑛太は、駅のホームで鈴木を見かけたことがあり、その存在感に驚いたと話していた。
西郷隆盛と大久保利通といえば、木戸孝允とともに「維新の三傑」といわれ、無二の親友でありながら最後は対立し、西郷が自刃に追い込まれることになる関係だが、鹿児島では人気に雲泥の差がある。西郷は男女問わず人気で、大久保はその西郷を死に追いやった人物として考えられているからだろう。だが、西郷隆盛を語る際に大久保利通という存在は欠かせない。
鈴木は西郷役が決まった際、まず「大久保利通役は誰だろう?瑛太くんならいいのに」と思っていたという。その瑛太は制作発表会見で「西郷の血が入っていると祖母から聞かされていたので、感慨深い」と話した。しかし後日、朝の情報番組「あさイチ」にゲスト出演した際、制作発表の様子を叔父が見て「そんなことは一切ない」とわざわざメールをくれたといって訂正し、笑いを取っていた。
また瑛太は、鈴木のことを「100%でぶつかってきてほぼ全シーン台本を超えてくる」と絶賛。西郷どんは「ある意味、友情を超えたボーイズラブに近い感覚がある」ともいい、「撮影が始まってまだ2~3カ月だが、鈴木亮平演じる西郷と目を合わせただけで涙腺が緩む」とも語っていた。
鈴木・西郷と、瑛太・大久保の関係が今後どうなっていくか見届けたい。
(琴葉)