女性は「鉄分が不足しがち」とよくいわれますよね。雪印メグミルク株式会社によれば、女性は月経のたびに鉄が失われるといいます。成人女性が一日に摂らなければならない鉄分量の目安は12mgではあるものの、平成20年の厚生労働省の調査では一日当たり女性は7.8mgほどしか摂取できていないことが分かっています。鉄分は酸素を運んだりエネルギーを作ったりするための必須成分ですので、鉄分が不足しないよう、しっかりと摂取したいものです。
東海大学医学部教授の川田浩志さんの著書「長生きの統計学」(文響社刊)によると、鉄分は多過ぎても少な過ぎても体にトラブルが起こるそうなので、過剰摂取はNGとか。ただ、鉄欠乏性貧血が起こることもあるといわれているため、女性は日頃から鉄分の多い食材を意識的に摂るのがいいそうですよ。動物由来のヘム鉄はレバー、卵、あさりなどの貝類に、また、植物性の食材に含まれる非ヘム鉄は、ほうれん草、ひじきなどの海藻類、豆類などに多く含まれているそうです。
ちなみに、今トレンドの「ジビエ肉」のうち、鹿肉には牛・豚・鶏肉と比べて鉄分が多く含まれているのだとか(日本ジビエ振興協会サイトより)。トレンドに敏感な人は、ジビエ料理から鉄分を取り入れてみるというのもよさそうですね。