アマゾンジャパンがプライム会員向けに配信しているドラマ「チェイス」が配信停止の危機に陥っている。
ドラマはBS局員に扮する本田翼が連続幼女殺人事件の核心に迫っていくサスペンスで、時には国家権力にも向かい合っていくジャーナリストの勇気を描いたもの。本格的なミステリーとして評判も上々だった。
しかし、配信が開始された当初から新潮社発行の「殺人犯はそこにいる─隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件─」(清水潔著)に内容が酷似していると視聴者から指摘されてきた。もちろん原作者や協力者として著者の清水潔氏の名前や同書についてのクレジットはない。
この疑惑に対し、同ドラマの共同プロデューサーである四宮隆史氏は自身のツイッターで、同書を刊行後にすぐに読んでおり、その内容に衝撃を受け、同じ事件でドラマを企画することで未解決事件が再調査されるようなことになればという気持ちで制作を決めたことなどを明かしているが、一連のツイートには非難が殺到している。
「新潮社側はどのぐらい似ているのかを精査した上で1月18日、配信停止を配信先のアマゾンジャパンに申し入れました。扱っている事件、登場人物、展開のすべてが『殺人犯はそこにいる』とそっくりですからね。新潮社側ではずっと映像化を考えていたといいますから今回のドラマがパクリだとしたら許しがたいでしょう。現在は第一章が放映されていますが、この後は第二章も予定されています。ですが、このような騒ぎになった以上は難しい。本田さんの代表作となることは間違いないドラマだっただけに残念です」(エンタメ誌ライター)
『チェイス』は19日には第6話が配信されて、全話が今も公開中だ。このまま公開が続くのか、それとも配信停止か、どちらにせよ本田にとってはダメージだろう。
(笠松和美)