日馬富士暴行事件、立行司・式守伊之助のハラスメント問題に続き、またもや角界に激震が走った。
春日野部屋に所属していた元力士(23)が弟弟子(22)の顔を殴って傷害罪で起訴され、2016年6月に懲役3年、執行猶予4年の有罪判決が確定していたのだ。この件を報じた共同通信の取材で、公表しなかった理由を聞かれた春日野親方は「辞めた力士だから」と答えている。
この件が、1月25日放送の「ひるおび!」(TBS系)で紹介されると、スポーツジャーナリストの玉木正之氏は「論外!」と激高。「相撲界は一度解体して一からやり直さないと、この体質は変わらない」と厳しく言い放った。
玉木氏はかねてから、日本スポーツ界にはびこる「暴力体質」を批判してきた。しかし日馬富士の一件では、当事者である日馬富士と貴ノ岩が握手をして喧嘩両成敗で事を収め、相撲ファンを心配させたことを詫びれば済んだ話との内容の発言をし“相撲協会寄りの立場”と見られていた。
番組を観ていたスポーツ紙の記者は「玉木さんの怒りっぷりに驚いた」そうだ。
「見ていればわかると思いますが、普段は論理的で温厚な人なんです。そんな玉木氏でも今回の隠ぺいには、さすがに堪忍袋の緒が切れたのでしょう」
相撲界は膿を出すどころか、腐りきっているとの誹りも免れないだろう。