2月5日、元フジテレビアナウンサーの有賀さつきさんが52歳という若さでひっそりと逝去していたことがわかった。闘病中であることをひた隠しにし、たった一人で病魔と闘っていたことなど有賀さんの生前の様子が徐々に明らかになってきている。
そんな有賀さんがブログに残した文章が注目されている。2017年2月13日にアップされたもので、タイトルは「お久しぶりです」。久々の更新だったこのエントリーで有賀さんは、「まあ、とにかく、怒濤の日々でして…。育児、介護、仕事。シングルペアレント。これらに当てはまる皆さま、いらっしゃいますか? いつごはんを食べたかな? 何時間寝たかな? 自分のことは後回しの日々を15年も続けてはいけませんね」と綴っている。
「かなりハードな生活だったのでしょう。このエントリーの中で有賀さんは『生活を見直したら、涙が滲んできました。余裕があるとないのでは、全然違いますね』とも書いています。ご自身も闘病中で体力もなかったと思いますが、気持ちの面でもいっぱいいっぱいだったのではないでしょうか。有賀さんなりのSOSだったのかなとも感じます。それでもご両親に心配をかけまいとし、また仕事仲間にも弱音を吐かなかった。素直に『立派でしたね』と言いたいです」(女性週刊誌ライター)
亡くなったことを機に飾らない人柄や努力家だった一面もクローズアップされはじめ、いかに周りの人たちから愛されていたかも伝わってくる。生きた時間は決して長いとは言えないが、有賀さつきアナの美意識や優しさが多くの人の心に刻まれたことは間違いないだろう。
(笠松和美)