2月8日配信の「日刊スポーツ」ウェブサイトが、バラエティ番組「ウチくる!?」(フジテレビ系)が3月末で終了することを報じた。
同番組は、タレントの中山秀征と中川翔子がMCを務め、ゲストの思い出深い町を練り歩く人気番組。1999年4月にスタートし、今年20年目を迎える節目でピリオドを打つ。記事では「スタートから20年、視聴者の方々の日曜昼の過ごし方が変わってきていることも番組終了の理由の1つ」と、同局関係者のコメントを紹介した。
中山の所属事務所のプロフィール欄を見ると、「ウチくる!?」が終了すれば、地上波テレビのレギュラーは日曜朝の情報番組「シューイチ」(日本テレビ系)だけとなる。文字通り、レギュラーが“週1”になるが、中山は大丈夫なのだろうか。
「昨今、お笑いタレントやアイドルがMCの分野に進出し、MCの座を巡る競争は激化しています。『ウチくる!?』の終了は正直、中山も痛いでしょう。しかし中山は芸能界やテレビ界で人望があり、当たり障りのないトークができる貴重な人材として、ニーズはまだまだあるはずです」(テレビ誌記者)
17年8月14日配信の「AERA dot.」では、中山の人望の高さを紹介していた。記事によると、中山は面倒見がよく、スタッフやタレントから好かれており、後輩の良き相談相手にもなっているという。古い付き合いが途切れず、昔のスタッフともいまだに飲みに行く。明石家さんまなどの大御所からもかわいがられているそうだ。
さんまと中山といえば、こんなエピソードがあった。14年10月11日に放送された「さんまのまんま」(フジテレビ系)に出演したときに中山自身が明かしたものだが、要約すると、17歳のとき中山はトーク番組で初めてさんまと共演することになった。緊張のあまり、中山が「さんまさん、どういう風にしたらいいですか?」と質問すると、さんまは「好きにこいや」と返答。その言葉を今でも覚えていることを、中山はさんまに伝えた。これには、さすがのさんまも感動を隠せなかった。
地上波のレギュラーが“シューイチ”になっても、“ウチくる!?”といった感じで、テレビ局からの誘いは絶えないに違いない。
(石田英明)