歌詞の内容が“子どものせいで我慢せざるをえない母親の歌に聞こえる”として物議を醸している、動画配信サービス「Hulu」の横山だいすけの冠番組「だい!だい!だいすけおにいさん!!」でオンエアされた楽曲「あたしおかあさんだから」。
この騒動を受けて、同曲を歌っている「おかあさんといっしょ」(NHK)の11代目歌のおにいさんこと、横山だいすけが2月8日付けの自身のブログで謝罪した。作詞を手掛けた絵本作家・のぶみ氏もツイッターでお詫びの言葉を述べているが…。
「歌詞について、どう受け取るかは人それぞれ。不快に感じる人もいれば、ただイチャモンを付けているように見える人もいるでしょう。元々この歌詞は、のぶみ氏が多くの母親のアンケートを元に構成したもので、実際の“育児の苦労”を反映したものです。しかし、それ以上に問題視されるのは、ある育児ブログのパクリではないか、と言われていることなんです」(エンタメ誌ライター)
「LICO」という名の一般女性が執筆しているブログ「子どものこころが穏やかに育つ魔法の育児法」の2016年3月27日の投稿に、「あたしおかあさんだから」と非常にニュアンスの似たフレーズがあるとネット上で指摘されている。
ブログにある〈ヒールの靴が好きだった〉〈泥だらけのスニーカーを履き 子供たちの着替えやオムツが入った大きなバッグを肩にかけ〉〈考えていることは 今日の夕飯のメニューと 長女が幼稚園から帰ってきたあとのおやつ、お風呂、夕飯の流れの確認〉などの記述に、「あたしおかあさんだから」の歌詞〈おかあさんになるまえ ヒールはいて ネイルして〉〈今は爪切るわ 子供と遊ぶため 走れる服着るの パートいくから〉〈あたし おかあさんだからあなたの事ばかり〉がそっくりだというのだ。
「さらに『元ネタのほうが深いし泣ける』という指摘もあります。当然、歌詞と字数制限のないブログでは情報量に差があるのは当然ですが、歌詞では“子供のためならば、わたしはこれだけ我慢できる”という内容なのに対し、ブログにはその先の、いずれ子供が成長し、苦労をかけられなくなることに寂しさを覚えるという母の感情が〈つい忘れてしまうのだ。この毎日がずっと続かないということを〉と綴られています。やはりアンケートをツマんだのと、自分の体験からにじみ出てくる言葉では深さが違いますね」(前出・エンタメ誌ライター)
のぶみ氏は謝罪の中で「チャンスがあれば、歌詞を書き直したい」と述べているが、果たして母親が納得する内容に修正することができるのか。