2月18日に行われた平昌五輪スピードスケート女子500メートルで、日本の小平奈緒が金メダルを獲得。直後のインタビューで、TBSの石井大裕アナウンサーが小平の滑りを「獣のよう」と表現し、視聴者から疑問視された。
石井アナが興奮気味に「闘争心あふれる、まるで獣のような滑りでしたね」と話しかけると、小平は「獣かどうか分からないんですけど……。本当に躍動感あふれるレースができたと思います」と冷静に大人の対応。この質問に「全然獣のようじゃなかったし、失礼な言い回し」「表現がおかしい」「失礼だよ、選手以前に女性だからね」などの意見がネットに相次いだ。そして石井アナは19日、レギュラーを務める情報番組「あさチャン!」(同局系)に出演した際、「日頃から小平選手本人がヒョウだとか、チーターだとかを超えた存在になりたいんだと話していましたから」などと弁明するに至ったのだ。
石井アナは、最も感情移入が激しいスポーツアナの1人だとテレビ誌記者は言う。
「2014年6月、サッカーW杯ブラジル大会で日本代表が1次リーグで敗退したとき、石井アナは現地から泣きながらレポートしています。同年9月、テニスの全米オープンで錦織圭が準決勝進出を決めた際は号泣していました。同年10月のプロ野球・ドラフトの特番でも、指名を受けた選手と父親よりも先に石井アナが号泣しています」
まさに獣のように、こみ上げる感情をむき出しにするアナウンサーのようだ。
(石田英明)