彼女の中では水着グラビアは暗い歴史ですらなく、完全になかったことになったのだろうか。吉岡里帆が過去を振り返るインタビューで、グラビアの“グ”の字すら口にせず、過去を封印する方向に舵を切ったようだ。
ニュースサイトの『BuzzFeed Japan』で2月23日に公開されたインタビューは、『吉岡里帆 「大事なものを全部切り捨てて」上京した女優への夢と覚悟』と題して、彼女の半生を振り返ったもの。吉岡を語る時の鉄板ネタである『夜行バス』や『バイトを4つ掛け持ち』といったエピソードをはじめ、映画のエキストラで演技に目覚めたことや、7歳から打ち込んできた書道と演技の間で板挟みになったことなどが明かされている。そのインタビューについて芸能ライターが指摘する。
「インタビューの内容で目新しいところは少ないものの、書道についての思い出が詳しく綴られている点には興味をそそられます。ただ15年6月の上京後については『なかなか仕事が決まらない』『転機となるNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」に出演』、そして『CMや雑誌で顔を見ない日はない、時代のヒロインとなった』という、たった3つのステップのみで描かれています。そしてグラビアで活躍したことについては、ただの一言も触れられていないのです」
吉岡がかつて、ネットメディアのインタビューで「グラビアが嫌だった」と発言し、炎上したことは広く知られている。だが1月16日の「文春オンライン」ではグラビアについて「やればやるほど、やりがいを感じている」と発言し、軌道修正。放送中の主演ドラマ「きみが心に棲みついた」(TBS)ではアンダーウェアのモデル姿も披露するなど、自慢のボディラインを演技にも存分に活かしているはずなのだが……。
「今回のインタビューではまるで、何もないところからいきなりシンデレラガールになったかのような印象を受けますね。しかし実際には水着グラビアを次々と披露したことで知名度が急上昇し、CMなどに起用される大きなきっかけとなったはず。グラビアの活躍なくして吉岡のいまの成功がなかったことは衆目の一致するところです。グラビアの仕事が嫌だったと語るのは年頃女性の本音として理解を示すこともできますが、経歴を封印してしまうとなるとさすがに開いた口がふさがりませんね」(前出・芸能ライター)
この調子だと次は、主演ドラマでアンダーウェア姿を披露した過去まで封印するのではと心配になってしまう。
(金田麻有)