ファッションの世界でも日本人女性が快挙達成だ。女優の戸田恵梨香がフランスの化粧品ブランド「ランコム」のアンバサダーである“ランコムミューズ”に選出され、2月26日に発表会を行った。日本人として初めてミューズに選ばれた戸田は8月に30歳を迎えるアラサー。日本に大勢の女優がいるなか、なぜ戸田が選ばれたのか。美容系のライターが解説する。
「海外の掲示板を見ると、戸田に対しては『彼女のことは初めて見たけどすごく可愛い!』など、“プリティ”と評する人が多いようです。日本ではもはや可愛いを通り過ぎて美しさで人気の彼女ですが、欧米人から見るとまだまだ可愛らしい女性という位置づけなのでしょう。逆に言えばもっと若い女優だと、ランコムのターゲットからは外れる“女の子”になってしまうため、ミューズに選ばれることはないのでしょうね」
たしかに歴代のランコムミューズを見ると、23歳で選ばれたフランス人モデルのアルマ・ホドロフスキーや、24歳で選ばれた米英二重国籍のリリー・コリンズらは、戸田より年上に見えてもおかしくはない。また日本でも有名なスペイン人女優のペネロペ・クルスは36歳で選ばれたほか、16年にはイタリア人女優のイザベラ・ロッセリーニがなんと63歳にしてミューズに選ばれている。このようにランコムのターゲットが「大人の女性」であることは明らかだ。
「だからと言ってアラサーの北川景子やアラフォーの柴咲コウなど、いかにも欧米人受けしそうな顔つきの女優が選ばれるとも限りません。韓流俳優ウォンビンの妻としても知られるイ・ナヨンは34歳でミューズになりましたが、当時の見た目は北川と戸田の中間くらいで年齢よりもずっと可愛らしく見えていました。おそらくアジア人に対しては、欧米美女にはない可愛らしさが期待されているのかもしれません」(前出・美容系ライター)
ともあれ日本人女性の美しさや可愛らしさが世界的なブランドに認められたことは、喜ばしいことととらえていいのではないだろうか。
(白根麻子)