いよいよ年末が近付いてきました。部屋も冷蔵庫もスッキリして新しい年を迎えたいものですが、いつも帰省前に冷蔵庫の中のものが使い切れず、結局捨てることになってしまうという人は多いのではないでしょうか。
そんな「食品ロス」は今や世界中で問題視されていますが、それを解決する料理として最近、「サルベージ料理」なるものが流行しています。
「サルベージ料理」とは、食べ切れずに余ってしまったり、消費期限が近づいている食材をうまく使いきるための料理のこと。冷蔵庫の中であまりやすい食材を、どのように使うのかという知恵が詰まった料理なのです。
たとえば冷蔵庫に余ってしまって困るものといえば、野菜。ということで、年末に役立ちそうな、野菜を使ったいくつかのレシピを紹介してみましょう。
●野菜全般‥‥しなびてきて、あまり美味しそうに見えなくても、こんな使い方をすれば美味なゴハンに!
・山形県の「だし」もどき
生で食べられるものは生のまま、火を通すべきものは茹でるなどしたら、細かく刻んでゴマ油と塩を適量加えます。冷蔵庫で少し寝かせてなじませれば、山形県の郷土料理「だし」のようなものが完成。ゴハンにかけたり、冷や奴や湯豆腐に乗せたりして食べましょう。
・混ぜご飯
シイタケやカツオなどの出汁と、醤油や砂糖で煮込み、水分をできるだけ飛ばします。これをゴハンに混ぜてそのまま食べたり、あるいはおにぎりにしたりしてもグッド!
●トマト‥‥傷みやすいトマトや残ってしまいがちなトマト缶は、次のように使い切りましょう。
・冷凍トマト
傷む前にとにかく冷凍庫へ! これで寿命が延長するだけでなく、凍ったモノを水で戻せば皮がむきやすくなります。あとは肉や魚介のトマト煮などに使えばOK。
・トマトスープ
トマト缶が一度に使い切れなかったら、残ったものは鍋に移して少し水を加え、コンソメ・塩コショウで味を調えたスープにしておきましょう。これを製氷機で保存すれば、パスタの味付けやトマト煮などに、いつでも使えますよ。
●大根‥‥1本買ったものの、使い切れずに冷蔵庫の中でしなびていく大根。こういう場合は「たくあん」にしてしまえばOK!
・手作りたくあん
皮をむいたら塩を適量ふって器やジップロックなどに入れ、上から重しをした状態で冷蔵庫に10日ほど寝かせます。その後、一度水分を切る。鍋で酢と砂糖を温め、砂糖が溶けた状態の液体をそこに加え、さらに冷蔵庫で10日間寝かせれば、これで完成。
いかがでしたか? これらの料理で、年末はストックしてある野菜をすっきりさっぱり使い切りましょう!