フランス料理を食べるとき、料理の名前を見てもチンプンカンプンということがありませんか? ○○炒め、○○蒸し、○○焼きなど、料理の名前にはその調理法が入っていることが多いですよね。フランス料理もそうなのですが、フランス語はあまり馴染みがないため、メニューを見ても、料理がイメージできません。そこで、オーダーに迷うことがないよう、事前に知っておきたいのがフランス料理の調理方法です。ぜひ覚えておきましょう!
●ムニエル
ムニエルは「粉屋」という意味。魚に小麦粉をまぶしてバターで焼くことから、この名がついたのだとか。バターで水分が閉じこめられるので、カリッと焼きあがります。「舌平目のムニエル」などが有名です。
●ポワレ
もともとは、蓋のある深い鍋で肉や魚を少量のフォン(出汁)を入れて蒸し焼きにする調理法。調理の間に、食材から出た脂や溶かしバターなどをかけまわす「アロゼ」をするのが特徴。外側はカリッと、中はフワッと仕上がります。「白身魚のポワレ」など。
●ブレゼ
いわゆる蒸し煮のことですが、日本でいう蒸し煮とは別もの。肉料理や野菜料理に使われることが多く、密閉できる容器に食材と水やワイン、出汁などの水分を入れ、オーブンに入れます。まずは煮て、その後、蒸すという方法です。「ビーフシチュー」など。
●エテュベ
肉や野菜に少量の水や油を加えることで、蓋をして蒸し煮にする料理。素材そのものの水分を利用して調理するものです。「野菜のエテュベ」など。
蒸したり煮たりする似たような調理法が多いものの、微妙に異なるのがさすがフランス料理といえそう。奥が深いですよね。ちょっとした違いを押さえておけば、一目置かれるかもしれませんね!?