子どもたちはどんなことも“初心者”からのスタートですから、「やっぱりできなかった」「上手くいかない」の繰り返しで、次への意欲がしぼんでしまいます。そんなときは、お母さんからの褒める・認める言葉がけで、子どもの挑戦意欲をぐんぐん伸ばしてあげましょう。教育現場でよくいただくのが、「まだできていないし、上手じゃない。どこをどう褒めたらいいかわからない」というお悩み。こんな悩みをお持ちの方は、ぜひ次のような“褒めフレーズ”を活用してください。
■ママは○○が好きだなぁ
子どもが何かを作ったら、上手な部分や精密さではなく、“心が動かされた場所”を探しましょう。絵を描いた場合なら、「この部分の色、いいなぁ~」でOK。子どもにとって、大好きな人の心を動かした、という感動は、「できたね」の言葉以上に心に響くものです。
■この前より上手になっている!
子どもが何かに没頭し、繰り返していたら、前回より成長した部分を伝えましょう。絵本が大好きで暗唱できる範囲が広がったら、「お話がレベルアップしたね!」、文字を書き始めたら「ここの“ハネ”が大きく書けてかっこよくなったね!」など、小さな成長でOK。変わったことに気づいてくれる“見ていてくれる”存在は、安心して次に挑戦するための勇気になります。
■「○○をしたんだね」
何を意図して工夫をこらしたかがわかった場合は、大チャンス! その場で伝えてください。「○○が本当に好きなんだね」「大きくしたの? 迫力ある~!」など、子どもが「そうそう、いわなくても、わかってくれた?」と感動する経験は、意図したことや自分の大切にしているものを表現できたというフィードバックなのです。
子どもへの褒めフレーズ、いかがでしたか。「すごいね」「上手だね」に足る成果が出ていないから褒めない・認めないというのでは、もったいないことです。「よ~し! もっとレベルアップさせちゃうぞ!」と、やる気の起爆剤になるよう、ぜひ、感じたことを言葉にして子どもに伝えてあげてくださいね。
(Nao Kiyota)