平昌五輪にて、日本カーリング史上で初のメダル獲得を達成したLS北見が3月7日、メンバー全員の出身地である北海道・北見市役所を表敬訪問した。市長自らが市役所の前でメンバーを待ち受けるという最上級のもてなしを受けたが、その様子を報じるニュースを観た視聴者からは別の意味で驚きの声が続出していたという。
「LS北見の5人は日本代表選手団の式典用ジャケットのみをまとい、コートなどを着ることなく、マイナス6度という屋外にて市役所の職員に挨拶したのです。吐く息は真っ白で、挨拶の際にはリーダーの本橋麻里選手が『寒すぎるのでちょっと短めにさせていただきます』と語っていましたが、その表情や仕草には寒さに耐える様子は感じられませんでした。地元出身の彼女たちにとっては、この程度の寒さはどうってことないのでしょう」(北海道出身のライター)
しかも彼女たちはごく普通の革靴を履いたままで、雪の積もる道をすいすいと歩く姿も映し出されていた。まさに道産子ならではのシーンだったが、それにしてもなぜ氷点下の屋外でも寒さに震える様子を見せないでいられるのだろうか。
「カーリングの試合会場では室温が常に10度以下に保たれています。これはフィギュアスケートのリンクでも同様で、観客席の上のほうは熱気がたまるのでそこそこ温かいのですが、リンク脇の席だと体が芯から冷え切るというほど。氷上ではさらに体感温度が下がり、3~5度くらいと言われています。しかし選手の中にはブラッシングの動きを妨げないよう、半袖シャツを好む人も少なくありません。その環境に慣れきっているため、一般的な道産子よりもさらに寒さへの耐性がついているようです」(前出・北海道出身ライター)
冷え性の人にとってカーリングは相当ツラい競技なのかもしれない。
(白根麻子)