人によっては40代前半から、更年期症状が現れてきている方もいるかもしれません。そしてそんな時期、悩ましいのが体重の増加ですよね。やっぱりこれって、更年期だからなのでしょうか……。
ドコモ・ヘルスケア株式会社が2016年に実施した調査では、年齢別の平均体重の推移が紹介されていますが、そのうち40代は、30代と共に最も平均体重が重い傾向にあります。管理栄養士や健康運動指導士である小島美和子さんによると、とくに40代以降は筋肉量が大幅に減るために、基礎代謝が低下して太りやすい傾向が大きくなるのだとか。そもそも、40代は更年期にかかわらず、太りやすいようですね。
しかし、そんな状況に加えて、女性は40代半ばから50代半ばまでの更年期に、一気に基礎代謝が低下して、お腹周りに脂肪がつきやすくなるんだそうです。このように、体重の増加は更年期の影響もありそうですが、50代後半になると更年期も終了し、体のリズムが整ってくるため、体重も安定してくるそうですよ。
40代では「お腹周りが気になる!」という方は多いと思います。でも、一喜一憂せず、体の変化は自然のリズムと考えるのも一つの手。ひとまずは健康的な生活を送り、体調を整えながら健やかに過ごしていれば、自然とスッとしてくるかもしれませんよ。
厚生労働省のe-ヘルスネットによると、日本人の年代別基礎代謝基準値のうち、30~49歳の女性で基準体重52.7kgの人は、基礎代謝基準値(kcal/日)が1140kcalなのだそう。「やっぱり、どうしてもお腹周りは気になる!」という方は、基礎代謝をキープするためにも、筋肉量をできるだけ減らさないよう、更年期であっても適度な運動を続けるといいかもしれませんね。