「先取り学習はどのくらいさせたほうがいいですか?」
「スイミングで体力をつけさせようと思うのですが…でも、塾に行かせたほうがいいのかもと悩んでいます」
どんなことにも好奇心旺盛で、素直に学び、しなやかに伸びるのが小学校入学までの幼児たち。今しかできないことを思いっきりやらせてあげたいですよね。でも何をすれば…? 幼児教育の現場にいると、そんなお悩みが届くことが多いです。
■小学校入学前にさせるべき経験は…
教育現場で「この子はグングン力をつけていくな」と感じさせられるのは、いつでも本気で取り組み、できたこと一つひとつに喜びを感じて「もっとできるようになりたい!」と努力できる子です。「やったー! できた!」と感動したり、「うわぁ~! すごい! ぼく(わたし)もやりたい!」と前向きに鍛錬の場に飛び込んだり、「なぁんだ! 簡単かも!」と努力し続けたりすることができる子は、自分を信じて進み続けることができます。
初めに持っている力は、子どもによって違います。体格だって体力だって、心の強さだってバラバラ。周りと比べて才能がないとあきらめるのか、それとも今の自分にはどこまでできるのか、次はどこに挑戦したいのか…これらを考えて行動するのかどうかで、成長の幅は格段に違うのです。
ですから、小学校入学前の時期に子どもたちにしてほしい経験は、「やってみたい!」「やれた!」「もっとやりたい!」の連鎖を繰り返して、自分を高めることに自信をつけること。それができる習い事に挑戦させてあげるのがよいのではないでしょうか。
■習い事選びの基準は…
子ども自身が興味を持って前向きに取り組めることが一番ですから、「この習い事がいい」という明確なものはないはずです。まずは、子どもが「やりたい!」と思えるかどうか。さまざまな分野の教室を選び、体験授業を受けさせてあげましょう。「楽しかった!」「もっとやりたい!」と思えるのなら、ぜひ挑戦させてあげてください。
どんな習い事でも、ただやるだけでは伸びません。自分を成長させる経験や憧れの目標ができたとき、子どもたちはさらに成長をみせてくれます。ぜひ、子どもの取り組む様子や、どのくらい前向きになれてるかを基準に、習い事を選んであげてください。
(Nao Kiyota)