パワーハラスメントか、それとも忍耐力の欠如か。お笑い芸人の千原ジュニアとケンドーコバヤシが3月25日、日本テレビのトークバラエティー「にけつッ!!」に出演し、吉本興業を突然退職した新入社員について「世も末」だと驚愕している。
ジュニアは番組内で、兄の千原せいじから聞いたエピソードとして、吉本興業の新入社員が上司から「オマエ」などと呼ばれたことを理由に会社を辞めてしまったという逸話を紹介。曰く、その新入社員は「“オマエ”なんて自分の親にも言われたことないです」「“オマエ”などと呼ぶような職場では僕は働くことができません」と激昂したという。
業界の中でも特に上下関係が厳しいとされる吉本興業で長年にわたり揉まれ続けてきたケンドーコバヤシは、同社員による退職理由を「世も末や」と切り捨てた。また、ジュニアも、吉本の社内では“キサマ”などといった2人称が頻繁に飛び交う環境であり、そもそも「(その社員は)吉本には向いてなかった」との見解を示した。
近年は「パワハラ」や「ブラック企業」「セクハラ」、そして「過重労働」といったワードが報道番組や紙面で多く取り上げられ、企業もコンプライアンスの観点から慎重にならざるを得ない状況となっている。だが、こと吉本興業という異世界においては、“キサマ文化”に耐えうるタフガイでなければやっていくことは困難なのかもしれない。
(ジェイコヴ)