部下を抱えるリーダーの立場ならとくにそうですが、コミュニケーションが思うようにとれず、悩みを感じることがあるかもしれません。また、主婦の方なら、夫に対して思い通りにいかず、はがゆい思いをしているかもしれません。そんなとき、相手とどんな風にコミュニケーションをとっていけばいいのでしょうか。
秘書を育成する専門会社、リンク代表取締役の能町光香さんには、こんなエピソードがあるそうです。それは、元上司がクリスマスパーティーのシャンパンを、部下一人ひとりに対して、メッセージを添えて手渡ししたというもの。そこには「あのプロジェクトは、あなたのおかげで成功しました」などと労をねぎらうメッセージが書かれており、部下たちは感動したそうです。能町さんは、これを「プラスαの気遣い」と称賛していました。
人とのコミュニケーションは、ついつい無難に、マニュアル通りにやっていればいいんだと思ってしまいがちですが、大事なのはプラスαを響かせることにあるようです。それには、相手本位を意識し、相手の人柄や行動に即した言葉がいいようですよ。
コミュニケーションでは、そうした気遣いはもちろんですが、一方で自分の主張も浸透させたいものです。日用品メーカーであるエステー社長の鈴木貴子さんは、組織を動かすコミュニケーションでは「繰り返し話す」ことを心がけているそう。社長就任後、社員と組織の方針と価値観を共有するために、何度も何度も、相手に浸透するまで言い続けたそうですよ。そして、組織が動き結果が出たら、その結果も社員と共有し、ねぎらって褒めるのだとか。ここでも、プラスαがあるようですね。
2つのコミュニケーションの習慣はいかがでしたか? 部下や夫との関係がよりよくなるよう、ぜひ試してみてくださいね。