先の平昌パラリンピックで、V6・三宅健は16年9月のリオデジャネイロ・パラリンピックに続いて、ユニバーサル放送のメインパーソナリティーを務めた。これは、障がいのある人にもわかるよう、手話・字幕・音声などで放映するもの。三宅は14年4月から『NHKみんなの手話』に出演しており、手話技能検定試験3級を取得した手話の実力は折り紙つきだ。
「V6は15年に夏の風物詩である『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)で、Hey!Say!JUMPと史上初の2世代メインパーソナリティーを担いました。また24時間生放送『ラジオ・チャリティミュージックソン』(ニッポン放送)でメインパーソナリティーを務めるなど、ハンディを抱える人とのテレビ・ラジオ共演が多いことで知られています。三宅は自らの番組『三宅健のラヂオ』(bayfm78)で話した内容をすべてテキスト化して、耳の不自由な人にも楽しんでもらうように配慮している。これらの活動から今回のユニバーサル放送に起用されることになりました」(番組制作会社スタッフ)
三宅が聴覚障害について考えるようになったのは、V6の10周年握手会でのこと。聴覚障害のある女性が手話で話しかけてきたが、対応できなかった自分に憤りを覚え、地域の講習会で週1回、2時間の教室に通って身につけた。
「V6のデビュー20周年の記念ライブDVD『LIVE TOUR 2015 -SINCE 1995~FOREVER-』には、日本語の字幕機能が追加されているんですが、当時これは極めて異例のことでした。芸能人の映像化作品で全編日本語字幕ありは、今でも珍しい。これは耳が不自由な方も一緒にライブを楽しんでほしいという思いからきているそうです」(アイドル誌ライター)
2月14日、20th Centuryの坂本昌行、長野博、井ノ原快彦による初舞台『TWENTIETH TRIANGLE TOUR 戸惑いの惑星』のDVDが発売された。また3月14日には、V6のアリーナツアー『LIVE TOUR 2017 The ONES』のDVDがリリース。いずれも“日本語”ボタンをONにすれば、全編文字つきで楽しめる。三宅が平昌パラリンピックユニバーサル放送のメインパーソナリティーに起用されたのは当然のことなのかもしれない。
(北村ともこ)