解散は免れても、騒動がもたらした影響は甚大だ。
強制わいせつ容疑で警視庁に書類送検され(起訴猶予処分)、事務所から契約を解除された山口達也。これでTOKIO脱退が確定したが、5月2日に行われた謝罪会見で長瀬智也は「TOKIOの楽曲は彼が演奏する音がないとまったく形にならない。いまはそういう状況。今後のことはゆっくり話し合いながら、やっていこうと思っている」と、山口なしでは音楽活動ができない状態と話していた。国分太一も「去年から(デビュー)25周年のことを話し合ってきた。25年に向けてアルバム制作をやろうと考えていたが、すべて白紙にして音楽活動は考えるのはやめて、向き合えることをやっていきたい」と、アルバム制作プランが白紙になったことを明かしている。
音楽活動が続けられるのかさえ危うい状態だが、たとえ4人で活動続行となったとしても、今回の不祥事により表舞台で披露することが難しくなる楽曲があるという。
「封印される可能性が高いと予想されているのが、TOKIOが3枚目のシングルとして1995年にリリースした『うわさのキッス』。人気テレビアニメ『キテレツ大百科』の第8代目エンディングテーマとして使用された楽曲ですが、曲名にもあるように“キス”をテーマにしている。歌詞を見ても『帰さない 壊したい』『わるいウルフでかまわない』など、強引気味に情熱的にキスをするような描写ですから、今回の被害女性やその家族はいい思いをしないでしょう。しかも、ツインリードボーカルを採用して山口の歌唱パートも多いので、なおさら今回の不祥事がよぎりそうです」(エンタメ誌ライター)
ネット上では同楽曲の替え歌も存在しているのが現状だ。そもそも、“キス”というワードが入っているだけで、ネガティブなイメージを与えてしまうだけにバンドとしては頭の痛いところだ。
(権田力也)