歌手の浜崎あゆみが5月6日、都内で開催された性と生の多様性を訴えるイベント「東京レインボープライド2018」にゲスト出演した。
デビュー当時の約20年前、辛くなって訪れた新宿2丁目を「ホーム」と明言した浜崎は、「私もマイノリティの1人として、みなさんと一緒にこれからも歩ませていただきたいと思っています」と、集まったLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の人たちにエールを送った。
歌姫の登場に会場からは大きな拍手が送られたが、その一方で「浜崎さんのどこがマイノリティなの?」「確かに少数派ではあるけど、社会的弱者ではなく社会的強者だよね」「2丁目は病んでる奴の溜まり場じゃ無い! 悩みがない奴なんかいない」など冷ややかな意見も散見された。
新宿2丁目でバーを営む古株経営者も、浜崎の発言に首をかしげる。
「あゆは確かによく来ていたけど、ウエルカムなのは一部の店だけ。10人ぐらいの大名行列で大騒ぎしながらやってくるから、彼女が通う店の周りの店からは疎まれていた。店内が混んでいると、お客さんが帰されちゃうこともあったとか。彼女が2丁目をホームグラウンドっていうのは勝手だけど、みんながみんなもろ手を挙げて歓迎しているわけじゃないのよ」
LGBTに理解を示し、イベントに参加したその姿勢は評価されたが、自身をマイノリティと称したことには違和感を覚えた人が多かったようだ。