これまでの“月9”にはなかった大人が楽しめるドラマとして人気の「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系)。主演の長澤まさみの振り切れた演技に注目が集まりがちだが、共演の東出昌大も「役者として成長した」ともっぱらの評判だ。
東出は2013年後期の朝ドラ「ごちそうさん」(NHK)で、杏演じるヒロインの夫・西門悠太郎役でブレイクしたのと同時に私生活でも杏と結婚。その後はコンスタントに映画やドラマの仕事をこなしている。
「しかし、ネットに東出の名前を打ち込むと『演技下手すぎる』『棒演技』などと予測変換されてしまうほど、その演技力に疑問を持つ人が多いようです。昨年4月期放送のドラマ『あなたのことはそれほど』(TBS系)で波瑠演じる不貞に走るヒロインの夫・涼太を怪演し“平成の冬彦さん”などと称賛されましたが、それでも東出の演技力に対する評価はさほど変わらなかった。ところが今回演じている『ボクちゃん』に対しては、『あの棒演技がクセになる』『むしろ棒なのが愛しい』『抜け感が気持ちいい棒俳優』など、ネット上でも評判になっています。継続はチカラなりではありませんが、今や棒演技を東出の個性や味のように感じる人が増えたのかもしれません」(テレビ誌ライター)
信用詐欺師でありながら、長澤演じるダー子や小日向文世演じるリチャードから毎回だまされる「ボクちゃん」を演じる東出。だまされた時に漂う「男の可愛さ」は、演技が達者な役者では醸し出せない味わいなのかもしれない。