「ジャニーズの帝王」近藤真彦の“先輩風”にブーイングが集まっているが、対照的に若者からの好感度が圧倒的に高いのがV6の井ノ原快彦だ。16日に放送された音楽特番「2015FNS歌謡祭 THE LIVE」(フジテレビ系)で、またもや良き兄貴分として後輩メンバーへの優しさを見せた。
同番組のトップバッターとして登場したV6は、KAT-TUNやNEWSなど後輩グループ6組とコラボしてスペシャルメドレーを披露。KAT-TUNとのコラボステージでは96年リリースのヒットナンバー「TAKE ME HIGHER」を熱唱したのだが、曲初めのダンスパートで井ノ原は何を思ったのか突然、KAT-TUN・田口淳之介の持ちギャグ、「入口、出口、田口です!」と発言。その予想外のブッコミにメンバーたちもダンス中に思わずニヤケてしまっていた。
だが、この井ノ原の言動にKAT-TUNファンからは「イノッチ兄さん、ありがとう」と感謝の言葉が多く寄せられている。
「田口といえば、来年春でのグループ脱退を先月発表したばかり。その脱退理由は明確には語られてはいないものの、亀梨和也ら残されたメンバーが納得のいくような形で辞めるわけではないようなので、現在のグループ内の空気は決して良好ではありません。それだけに、KAT-TUNファンたちも番組を楽しんで観ていられる状況ではなかった。そんな中、井ノ原はあえて田口のネタに触れて、笑いを取っていました。この発言で中丸雄一がクスッと笑うカットが映し出されており、そこに非常に安堵を覚えたというファンが多かったようですね。また、田口本人もこの発言の効果か、張り詰めたオーラが消え、いい感じにリラックスしてパフォーマンスできているように見えました」(テレビ誌記者)
このイノッチの機転には「マッチには逆立ちしてもできない」「さすが紅白司会者は違うな!」「イノッチとは優しさの塊だ」など、ファンから絶賛されている。
腫れ物扱いするのではなく、あえてそこにツッコんで笑いに変えたイノッチなりの後輩へのエールは、しっかりジャニーズの若手やファンにも届いていることだろう。
(石田安竹)