かかとを踏んだスリッパのような靴「バブーシュ」をご存知ですか? これは、もともとモロッコの伝統的な革製のスリッパのこと。この形を参考に、日本でもかかとを踏んだような加工のパンプスなどが作られていますよね。ファッションの専門家は、「今年は“バブーシュ女子”が街に増えそうだ」と予想しているそうですよ。
■バブーシュは「足汗対策」にもってこい!?
夏は靴の中が発汗で蒸れやすく、汗やニオイが気になりますよね。バブーシュはかかとを踏んだような構造のため、パンプスやスニーカーなどと比較して通気性がよく、足汗対策にぴったり。サンダルでは行けないよりフォーマルな場所でも、安心して履くことができそうです。
一方で、自社ブランドの制汗デオドラント剤の開発・販売や海外ブランド商品の輸入・販売を行うシービックが実施した調査では、女性の約6割が「夏は通気性のよいサンダルを履いていても、自分の足のニオイが気になっている」と判明。バブーシュでも気になるという人は、靴選びだけでなく、制汗デオドラント対策にも力を入れたいですね。
■足汗の原因とは?
足汗対策を行うには、どんなときに足汗が発生するかを知ってくことが大切です。足汗には、次の3つの原因があるそうですよ。
●足の裏には汗腺が集中し、1日にコップ約1杯分の汗をかくといわれます。 足をかいた汗をそのまま放置すると、皮膚常在菌によって分解され、ニオイを発します。
●角質層の厚い足の裏から、新陳代謝や摩擦などによって表皮細胞がはがれ落ち、大量のアカに。このアカを栄養分にして皮膚常在菌が繁殖し、皮脂腺からの分泌物も混じってニオイが発生します
●足は日頃から靴や靴下で長時間おおわれて密閉状態にあるため、汗が蒸発せずに足の温度が上昇してムレるばかり。常在菌が活動する最適の環境で、ムレると皮膚の角質層がよりはがれやすくなって、細菌の栄養素が供給されてしまいます。
■足にも制汗デオドラントを
足汗によるニオイを防ぐには、汗を蒸発させやすい構造の靴を選ぶことに加え、直接足への制汗デオドラント対策を行うことも大切。その際は、消臭成分がより密着しやすい“塗る”タイプのものを選ぶのがポイント。中でも、ニオイの元となる雑菌の繁殖を抑制する効果と、毛穴を引き締めて汗を抑える効果が期待できるミョウバン由来のものがオススメですよ。
夏の汗対策といえば、ワキだけを注意しがち。でも、足汗のチェックも忘れないようにしたいものです。おしゃれで通気性のよい靴と制汗デオドラント剤を上手に活用して、ぜひ、ワキだけでなく足元の汗対策も行ってくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)