「火に油を注いだだけ」と揶揄されている日本大学アメリカンフットボール部の内田正人前監督と井上奨コーチの5月23日のお粗末な会見。
日本大学の宮川泰介選手が関西学院大学の選手へ悪質なタックルをして負傷させた問題が連日報道されているのは周知だが、2人の会見を受けて翌24日、恵俊彰がMCを務める「ひるおび!」(TBS系)でもこの話題が取り上げられた。
危険なプレーの指示があったかについて問われた内田前監督は「信じていただけないと思いますが、私の指示ではない」と全面否定。反則のプレーをすぐに指摘しなかったことについては「正直、ビデオを見るまでどの程度の反則か分からなかった。最後の小競り合いは分かった。それまでは正直、抜け落ちていた」と釈明した。
けがさせることを指示したかと問われた井上コーチは「けがをさせることを目的としては正直言ってない」など、あたかも宮川選手が嘘を言っているかのような弁明に終始した。
これらの発言に対しレギュラーコメンテーターの八代英輝弁護士は「私たち司法関係者は、供述の矛盾とか対立は、状況や供述の迫真性、嘘を言う動機などいろんな角度から見るんですけど」と前置きし、「率直に言って井上コーチは、半落ちの状態に僕には見えました」とコメント。自分に不利なことも言っている宮川選手の方が信憑性があると擁護した。
また、ラフプレーをやらざるを得ない状況に追い込んだ前監督とコーチの物言いについては「非常に悪質」と断じ、「個人的な印象ですけれども、このお2人は正直に言ってないときにかぎって正直と付けるんですよ。取り調べになったら別のことを話しだすと思います」と持論を展開してみせた。
24日発売の「週刊文春」によると、内田前監督は、問題になった試合後の囲み取材で「宮川はよくやった」「あのぐらいラフプレーにならないでしょ」「昔、僕ら毎試合やってたよ」と話していたという。やはり八代弁護士の読みが当たっていそうだ。