オリコン調べによる「2015年ブレイク俳優ランキング」が発表。ベスト3には窪田正孝、福士蒼汰、鈴木亮平が名を連ねた。いずれも順当な選出のように思えるが、芸能ライターはこの中に、ブレイクと呼ぶべきではない俳優が入っていると指摘する。
「それは福士蒼汰です。3年連続でランクインしているのは彼だけで、しかも2位、1位、2位と高い順位を維持。しかし、ブレイクというのはそう何年も続くものではないはずです。それなのに毎年名前があがるということは、まだ本当のブレイクを果たしていないと言えるかもしれません」
これまでにもランクイン2回の顔ぶれはいるものの、2年越しでのブレイクというのはよくある話。「半沢直樹」(TBS系)での堺雅人や片岡愛之助、「あまちゃん」(NHK)での東出昌大などがそうだろう。そんな彼らは今や“ブレイク済み”の枠へと移り、トップタレントとしての地位を固めているのである。
一方で福士蒼汰も主演作も続いており、そろそろ“ブレイク済み”の枠に移りたいはず。それにも関わらず世間はなぜ、彼をブレイクという枠に留めたがるのだろうか。前出の芸能ライターはこう推測する。
「一つにはまだ22歳という年齢ゆえ、頑張っている若手という印象が強いからでしょうね。そしてもう一つは、福士の出演作が若者向けの作品に偏っているから。しかし、いつまでも映画『ストロボエッジ』やドラマ『恋仲』(フジテレビ系)のような甘酸っぱい恋愛ものに出続けていると、役者としての幅が広がらない恐れがあります」
そんな福士は来年、スペシャルドラマ「モンタージュ 三億円事件奇譚」(フジテレビ系)での主役が決定。日本全国でのロケを敢行している。年齢面でも新卒の社会人一年生にあたることから、そろそろ学生役は卒業していいころだ。なによりブレイク枠からの脱却を望んでいるのは、福士自身なのかもしれない。
(金田麻有)