今年12月31日で関ジャニ∞を脱退、ジャニーズ事務所を退所する渋谷すばるを惜しむ声は多い。現在、テレビレギュラーはグループ全員によるもので4本。キャリア21年の渋谷は、独創的な発想の持ち主とあって、バラエティ番組で欠かせない存在だ。
「関西ローカルの『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)は、関ジャニ最長で11年も続いています。関ジャニが現在のように、ドームレベルでコンサートをできる前からの番組なので、スタッフとの絆は固い。その中の1人に、やまだともカズさんがいます。今じゃテレビで観ない日がないほど引っ張りダコの吉本新喜劇座長・小籔千豊さんの元相方です」(在京のテレビディレクター)
やまださんと小藪はかつて、コンビ芸人・ビリジアンを組んでいた。本拠地の関西では、ナインティナインや宮川大輔ほかを輩出した若手芸人によるダンスユニット「吉本印天然素材」、千原兄弟などが属した「2丁目ワチャチャ軍団」に続く第三勢力、アイドル系若手ユニット「フルーツ大統領」としても活動した。しかし大ブレイクに至らず、やまださんは芸人を辞めている。
ビリジアン解散後は、地元・関西で多くの番組を抱える売れっ子構成作家に転身した。
同じく、関東でもテレビマンとして成功した芸人がいる。元トリオ芸人・ジューシーズの松橋周太呂だ。
「『あのニュースで得する人損する人』(日本テレビ系)で、家事をこなす“家事えもん”として活躍する松橋さんは、実はピン芸人でもあります。ここ2~3年は、関連書籍も順調ですが、放送作家としては『アメトーーク!』『金曜☆ロンドンハーツ』『あいつ今何してる?』『※注 芸人調べ』(すべてテレビ朝日系)を担当。彼が入ってからの『アメトーーク!』には中居正広、V6の長野博、Kis-My-Ft2の宮田俊哉などが出演して、それまでは無縁だったジャニーズも解禁となっています」(前出・テレビディレクター)
松橋は今夏、パパになる予定。やまださんと同じく、テレビ作家となって、ジャニーズを起用する立場に回って大成功を収めたといえるだろう。相方と別れて正解だった‥‥のかもしれない。
(北村ともこ)