東京都民の死因の第1位は「がん」。しかし、東京都内の2013年がん検診率は、大腸がんと肺がん検診は40%台で、胃がん、乳がん、子宮頸がん検診は30%台と低め。
そこで東京都は、特に20~30代の受診率を向上させるべく、ある施策に乗り出しています。
それは、「ゆるキャラ」作って若者層にがん検診を呼びかけること。期間限定で、LINEスタンプも配布しています。
そのゆるキャラは「モシカモくん」というカモシカのキャラクターで、公式プロフィール設定によれば、「ほんわか癒し系で『~カモ』『~シカ』が口癖」「性格はちょっぴり優柔不断」とゆるすぎるもの。そんな彼も、最近は自分の健康は自分で守るべきだと気付きはじめたのだといいます。
がん検診に「行くシカない」「だいじカモ~」と今の20~30代の意識をそのまま表すような、けなげな発言もなかなか魅力的です。
一方、厚生労働省による、がん検診キャラクターは、雁(癌)と上杉謙信(検診)をかけあわせ「がん検診に出陣」するイメージを作った、非常に意気込みの感じられるもの。東京都とはかなりの温度差がありますね。